Vol.19 アホウドリとミズナギドリの仲間
(ミズナギドリ目アホウドリ科4種、ミズナギドリ科18種)


アホウドリの仲間

アホウドリ類は海鳥の中でも鳥の持つ飛翔能力を

極限にまで発達させたグループである。

グライダーのように細長い翼を張ったまま、

大海原を自由自在に翔けまわるその姿は感動的だ。

(KUBOTA)


写真リスト

アホウドリ コアホウドリ クロアシアホウドリ

◎「アルバトロスの名の由来は?」

スポーツニュースでタイガーウッズの活躍を報じていた。
『・・・を イーグル でまわり、単独首位に立ちました・・・。』
すると、夫が言った。

夫 『2アンダーのことを イーグル って言うんでしょ?』

夫 『3アンダーのことを アルバトロス って言うんだけど、どういう意味か知ってる?』

私 『知らにゃーい。おちえて。』

夫 『 アホウドリ のことだよ。』

私 『え? アホウドリ ??』

アホウドリ は、伊豆諸島の鳥島で繁殖しているが、現在は極端に数が減り、絶滅が心配されている鳥である。
警戒心が非常に弱く、簡単に捕まえられるので アホウドリ の名がついたらしい。
崩壊の危険のある場所にコロニー(集団営巣地)があるため、より安全な場所へ移そうと、デコイ(模型)でおびき寄せたところ、今年は一組のカップルから雛が巣立っていったと報じられていた。
デコイに騙されるなんて、やっぱり アホウ ・・・・・、と思ったものだ。

私 『何で3アンダーは、 アホウドリ なの?』

夫 『ん〜・・・・・。』

夫はちょっと考えてから、ゴルフ音痴の私に、アルバトロス がいかに凄いか、というところから順に説明し、こう結論づけた。

夫 『・・・・・でねぇ・・・、ショートコースのホールイン・ワンよりも凄いことなの。だから、 そんなことをしちゃうヤツは、もはや アホウ なんじゃない?』

私 『ほんとぉ〜??』

なんだかだいぶ怪しげな説だが、巷では相当の理屈屋で通っている夫が言うのだから、案外そうなのかもしれない・・・・・。

(・・・・・いや、待てよ?)

私はそこで、もっと根本的な疑問にぶち当たった。

(そもそも、 アルバトロスアホウ という意味はあるんか・・・・・??)

(SHIMIZU)


●アホウドリ (Diomedea albatrus

アホウドリは日本の鳥の中で最も数奇な運命をたどってきた。一時は乱獲され絶滅したと信じられたこの鳥も、今確実に地球上によみがえりつつある。
(KUBOTA)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1991年4月6日 鳥島       Nikon F4 Nikkor ED80-200mm F2.8 RVP 【コメント】昔はとても見ることが難しい「あこがれの鳥」でした。       だからチャーター船で鳥島クルーズとなった訳。       今は保護のかいあって、釧路航路でも見れますね。       長谷川先生に感謝しましょう。


●コアホウドリ(Diomedea immutabilis

日本近海で、一番ポピュラーな種類である。時には百羽単位の群翔をみかける。釧路行きのフェリーに乗ると、銚子沖でよく見かけたものだ。その東京←→釧路航路もこの秋にはなくなってしまう。残念なことである。
(KUBOTA)

【撮影者】 Y.KUBOTA 【データ】 1998年2月24日 東京釧路航路       PENTAX Z-1 PENTAX67 800mm F6.7 ED RDPII 【コメント】アホウドリ類の滑空は本当に優雅だ。何度見てもいい。       いつかその背中に乗って、大海原を飛び回ってみたいものだ。


●クロアシアホウドリ(Diomedea nigripes

全身真っ黒のアホウドリである。アホウドリ類の仲間は子供の頃、黒い綿羽に覆われていて、アホウドリやコアホウドリは大人になると、まるでウェディングドレスを身にまとったごとくに、白っぽく変わる。その中でこのクロアシアホウドリは黒いままだ。なんかちょっと不公平かなぁ?
(KUBOTA)

写真上 【撮影者】S.KOZONO 【データ】1992年6月27日 東京釧路航路 Canon T90 Canon FD300mm F4L RDP 【コメント】航路での鳥見。霧の中 からいきなり重爆撃機の出現である。 黒光りする巨大な機体。 「で、でかい。黒い。かっちょいい。」 旋回して消えていった。 なにげに航路ではおなじみさんです。 でも、いつも、大きさと黒さとかっこ よさに心揺り動かされます。 写真右下【撮影者】M.FUKAGAWA 【データ】1997年9月23日 東京苫小牧航路 Nikon F5 Nikkor AFS500mm F4 RDPU 【コメント】アホウの類って見ると、 なんかほっとします。でっかい、 ゆったり、のんびり感がいいのかな。

次は、ミズナギドリの仲間です。

アホウドリ、よかったですねぇ。アホウドリから海鳥の世界にはまっていく人は多いです。(KUBOTA)