Vol.29 ツクシガモとアイサなどの仲間

〜アイサ類その1〜

(カモ目カモ科ツクシガモ属アイサ属など 8種)

アイサ類は日本には冬鳥として渡来し、一部北海道で繁殖が確認されている。

アイサ類の嘴は主食の魚を捕らえたり、保持したりするのに都合が良いように、細く伸びて先が曲がり、のこぎり状の歯が発達している。

メスは地味で、遠くから観察する場合、識別に苦労してしまう。

ただし、雄の姿を間近で観察する機会に恵まれると、うっとりしてしまいこれらの魅力の虜になるに違いない。

(KUBOTA)

 

***** このページの写真リスト *****

ウミアイサ   ウミアイサ飛翔   カワアイサ  

*****『”水商売系”アイサ類』*****

アイサの仲間はカモの中ではもっとも愛想のないグループです。
人がやる餌に群がる"庶民派"オナガガモキンクロハジロとは違い、
いつも沖合いに悠然と浮かんでいて、われわれ見る側はいつもフィールドスコープで
"お姿を拝ませていただく"ことになります。

どうもこの仲間は"水商売系"のイメージがあります。
とくにオスがオカマチック(言い方を変えればビジュアル系)。
カワアイサウミアイサコウライアイサの嘴は口紅塗ったみたいだし、
ミコアイサはファンデーション塗ってアイシャドウ入れたみたいだし。
頭(冠羽)はポマードで固めたようなのや(カワアイサ・ミコアイサ)
スプレーで立てたようなの(ウミアイサ)
ストレートのロング(コウライアイサ)と、なかなか気合はいってます。

というわけで、この仲間を一言でいうと
「銀座の高級ゲイバー」のホステス(ホスト?)みたいな鳥、
といったところでしょうか。
(こんなイメージ抱くのは、もしかして私だけ?)

(SASAKI)


●ウミアイサ (Mergus serrator

頭のフサフサがとってもオシャレなカモである。カワアイサより北方傾向があり、
まだ日本での繁殖記録は確認されていない。また沿岸性が強く、カワアイサほど
内陸には入りこまない。真っ赤な瞳がちょっぴり怖い?!(KUBOTA)

【撮影者】 M.FUKAGAWA
【データ】
1999年2月13日 青森県鰺ヶ沢
NikonF5 AFS500mmF4 2倍テレコン使用 RDP2


●ウミアイサ飛翔 (Mergus serrator

翼上面に白地に黒のラインが入ることが、カワアイサとの識別点とされている。
この写真でもよーく見ると黒いラインが確認できる。
(KUBOTA)

【撮影者】 H.TANAKA
【データ】
1995年1月 福岡県福岡市西区瑞梅寺川河口(今津)
Canon EOS630 SIGMA 400mm F5.6
【コメント】
あまり飛んでるイメージのないウミアイサですが、 このときは満ち潮にのって河口から川を上っていった ウミアイサ達が次々に飛んで海に帰っていました。


●カワアイサ (Mergus merganser

ウミアイサにあるような頭部のフサフサしたものはない。水上に浮いている時にはあまり確認できないが、雄の体下面はうっすらとピンク色を帯びており、とても美しい。目の前で見ると今関東で話題のお姫様(ヒメクビワカモメ)の色にも、似ている。
(KUBOTA)

【撮影者】 M.FUKAGAWA
【データ】 茨城県涸沼 NikonF3 ED800mmF5.6


次は、アイサの仲間その2です。

の登場!(KUBOTA)