Vol.27 潜ることが多いカモの仲間
(カモ目カモ科14種)

このページにある写真
クビワキンクロ スズガモ コスズガモ

バードウォッチャー列伝その1「ナカノ君」

バードウォッチングが終ると”鳥合わせ”というのをやります。
一緒に見に行った仲間で、 その日見れた鳥の種名をフィールドノートに記録するのです。
識別方法を確認したり、その他気付いたことなども書いておくと便利です。

かの有名な”不忍池のクビキン”。
この珍鳥は、毎年越冬にやって来ていました。
名前が長いので略して”クビキン”と呼びます。
その年も飛来の話を聞き、仲間同士で見に行きました。

不忍池は、明治以後真ん中の弁天様を中心に、3つに分断されています。
何故か、クビキンはそのうちの上野動物園内の池に必ず入ります。
みな当然のように動物園のチケットを買って、園内の野鳥を見に行くという、 摩訶不思議なウォッチングをしていました。

園内の池には、キンクロハジロ、やホシハジロに混ざって、 クビキンもちゃんといました!

 『やったー!クビキン見れた!』
 『良かった、良かった!クビキンいいね〜!!』

目的の珍鳥を見ることの出来た一同は、 帰り道の喫茶店に入って”鳥合わせ”をしました。

 『11番...クビワキンクロハジロ、オス1羽...っと!』
 『おい、ナカノ!今なんつった?』
 『クビワキンクロハジロでいいんでしょ?』
 『...』

キンクロハジロの仲間なのにね。
本当はクビワキンクロなんだよ(笑)

(CHINO)


●クビワキンクロ (Aythya collaris
で、ナカノさんにちゃんと教えてあげたんですか?>地野さん (MURASE) この写真だと茶色い首輪が見えませんが、(通称)ゴリラ頭と白い部分が肩へ 食い込んでいるのでキンクロと区別できます。 (CHINO) 【撮影者】 F.SASAKI 【データ】 東京都台東区不忍池 【コメント】ここ10年ばかり毎年不忍池に来ています。 うわさによると代替わりしたとか。この写真は2代目といわれている個体。 繁殖地では一体何をしているんでしょ?せっせとキンクロとの間に雑種を 生産してるんじゃ…(SASAKI)


●スズガモ (Aythya marila
東京湾にはスズガモ多いです。夏も少数が残っています。逆に、人を知っているため警戒心が 強い個体が多いかもしれません。 (CHINO) 日本に飛来するカモの中では、一番個体数が多いそうです。意外? (MURASE) 【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 1994年 4月17日 千葉県船橋市船橋海浜公園      Nikon F801S Nikkor ED500mm F4P 開放 RVP 【コメント】干潟に休むスズガモを発見したので、カメラを持って ずっと潮が満ちてくるのを待ちました。潮が満ちてくるので、 それに合わせてだんだんこちらへ寄って来ました。 一人で静かにしていれば、結構近くまで寄っても逃げませんね。 でも、こちらを気にして見てるな。手前がオスで、向こう側がメス。 (CHINO)


●コスズガモ (Aythya affinis
発見された当初、スズガモとどこが違うの?ってな感じで、みんな半信半疑だった。 今ではその認知度も上がり、時折不忍池以外でも発見されているようだ。 (KUBOTA) 【撮影者】 Y.KUBOTA 【データ】1993年 3月 6日 東京都不忍池     PENTAX Z-1、PENTAX FA*300mm/F4.5、RVP 【コメント】良いレンズで撮りなおそうという事で不忍池へ出かけていった。 パンをまくと足元まで寄って来る。かわいい奴だ。 ちょっと大あくびをしたところをパチリ。


次は、ホシハジロに似た2種の海カモ&アカハジロの登場です。

(MURASE)




このページの壁紙はのフリー素材を使用しています。