Vol.24 ホオジロの仲間(1)(普通種)
(スズメ目ホオジロ科10種)

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アオジ シマアオジ ノジコ


お父ちゃんとアオジ(えさ台の思い出−冬−)

お父ちゃんが入院した。
実家のお母ちゃんからの電話で、それを知った。
(お見舞いに行こ。最近、ぜんぜん顔出してなかったし・・・。)

病院の駐車場に車を止めて、歩き出すと、 隣の雑木林から、冬にやってくる小鳥・アオジの声が聞こえた。

(もうすっかり冬だなあ・・・。)
私は昔、実家にあった「えさ台」のことを思い出した・・・。

ある冬の日、私が窓辺のベットでうつらうつらしていると、 「チッ、チッ、チチ・・・」と、か細い鳥の声がする。
夢見ごこちで起き上がると、何かが「バッ」と地面から飛び立ち、どこかへ消えた。
(・・・今のは何??)

翌日、また声がしたので、今度はそぉ〜っと起き上がり、覗いてみた。
すると、見たことのない小鳥が10羽くらい、えさ台の下の地面を 無心につついている。

(かわいいなあ・・・。)

彼らは、「えさ台」からこぼれ落ちた、「ジュウシマツの餌」をつついているよう だった。

それから毎日、彼らはやってきたが、絶対に「えさ台」には上らず、 いつも地面をつついていた。 ちょっとでも気配を感じると、すぐに薮の方に逃げてしまう。

私は庭に出て、「ジュウシマツの餌」を一面黄色くなるくらい、撒いた。
すると、お父ちゃんがやってきて、私に言った。

「せっかく、お父さんが「えさ台」作ってやったのに、何で地面に撒くん??」

その頃の私は、チョー反抗期だったので、
「これでいいのっ!向こう行っててよ!!」
と言って、手で(シッ、シッ、)とした。

お父ちゃんは、(何で?)という顔をして、家の中に入っていった・・・。


(なつかしいなあ・・・。)
私は、歩きながら一人でニヤけた。
(お父ちゃんに話してみようか・・・。覚えているかな?)
そう思ったが、すぐに、
「ガラでもねーや、やーめた!!」
私は病院の階段を、一段飛ばしに上っていった。

(SHIMIZU)


●アオジ (Emberiza spodocephala
すいません。アオジのコメント思い付きませんでした。 (まあ、そういうこともありますよね。) そこで夫にアオジについて何か言いたい事は無いか聞きました。 夫「アオジって。青くないよね。なんでアオなんだろう?」 私「………(その疑問はわからんでもないが、聞いた私が馬鹿だった)」 (MURASE) 頼むよ! 確かに、このアオジはぜんぜん青くないけど、青いのいるよ。 青いからアオジって言うんだとずっと思っていたんだけど...。 (CHINO) 【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1995年1月 多摩川      NikonF3 ED800mmF5.6


●シマアオジ (Emberiza aureola
シマアオジは北海道で見られる夏鳥です。(東北でも見られますが希です。) お腹の黄色がきれいですね。 (MURASE) 【撮影者】 S.KOZONO 【データ】 1992年 6月22日 北海道厚岸郡浜中町霧多布      Canon AE1+P Canon FD500mm F4.5L RVP


●ノジコ (Emberiza sulphurata
度々、手前味噌な話で申し訳ありませんが、夫が一番好きな鳥だそうです。 私も観察した事は何度かあるはずなのですが、ちょっと印象に残っていないのでした。 今度はきちんと見ておこう。 (MURASE) ちなみに、白いアイリング(目の輪郭)があるのが特徴です。 (CHINO) 【撮影者】 N.MATSUDO 【データ】 石川県輪島市      PENTAX Z-1P smcPENTAX67 M*6.7/800ED


次は、ジュリン・クロジの登場です。

(MURASE)




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