Vol.24 ホオジロの仲間(1)(普通種)
(スズメ目ホオジロ科10種)

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ホオジロ ホオアカ カシラダカ ミヤマホオジロ


バードウォッチャーの社会的役割シリーズその3
ホオジロって知ってますか?】

バードウォッチャーだということが身の回りに知れ渡っていると、 いろいろと鳥に関する問題がやって来る。

ある日、会社の構内で拾ったという小鳥が私の元にやってきた。
(巣から落ちた雛鳥をむやみに持ってくるのは止めて下さいね。)
部署の先輩の目の前で窓ガラスにぶつかったというのだ。

 『ちの君、これどうすればいい?』
 『おお、ホオジロじゃないですか!どうしたんですか、それ?』
 『Nさんが、売店の窓ガラスにぶつかって落ちてきたのを拾ったんだって。』
 『それじゃぁ、助かる可能性は低いですねぇ。』

 (そうこう言っているうちに、部署のギャラリーが集まってきた。)

 『とりあえず餌をやってみるよ。』

私の経験では、飛んで窓ガラスにぶつかった鳥は助かった試しがない。 落ちてしばらくは生きているが、 くちばしから思い切りぶつかってしまうと、 かなり重い脳しんとうを起こしてしまうようだ。

 『しかし、そのホオジロ、すごくきれいですね。』 (ホオジロを間近に見れたのでちょっと感動している。 バードウォッチャーの悪い癖だ^^;)

 『えぇ〜!これ、スズメじゃないの〜?』
 (ギャラリー全員スズメだと思っていたらしい。)

 『さっきから、ホオジロって言ってるじゃないですか!   ほら、おなかがきれいなオレンジで、ほっぺが白いでしょ!   眉斑も白いし、スズメより大きいし...』

 『えぇ〜!!びっくり〜!!!これがスズメじゃないとは。』
 『びっくりしたのはこっちですよ。これのどこがスズメなんですか!』

私の予想に反して、 その先輩によって水と餌を与えられたホオジロは、 数時間後元気に飛んでいったそうだ。

 『ピーちゃん、元気に飛んでったよ!』
 『何ですか、そのピーちゃんて...?』

バードウォッチャーと一般人とのギャップは大きい。

(CHINO)


●ホオジロ (Emberiza cioides
私も遠くで見るとうっかりスズメと間違えてしまいます。 似てますよね?ねっ。ねっ。 (MURASE) ホオジロってマジででかいよ。 それに胸張ってるじゃん。 (CHINO) 【撮影者】 Y.KUBOTA 【データ】 1993年5月4日長崎県対馬       PENTAX Z-1 PENTAX645A*600mm/F5.6


●ホオアカ (Emberiza fucata
ホオジロは、ほっぺが白いからホオジロですが、 ホオアカは、ほっぺが赤いからホオアカです。 はい。当たり前のことを言っていますね。^^; (MURASE) 【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1999年5月 山形県酒田市       NikonF5 AFS500mmF4 RDP2


●カシラダカ (Emberiza rustica
冬鳥として、北海道以南では、普通種としてよく見られます。 私にとって、しばらく探鳥していないと、見たくなる鳥の一種です。 オスの夏羽はオオジュリンに似ています。一度見てみたいものです。 (MURASE) たまに、「タカ」の仲間と勘違いしてる人...いませんね(笑) (CHINO) 【撮影者】 N.MATSUDO 【データ】 山梨県山中湖村


●ミヤマホオジロ (Emberiza elegans
黄色の冠羽が華やかな鳥。 以前渡りの季節に離島へ探鳥に行った時、この鳥ばかりいて、閉口したことがあります。 今思えば、それはそれで贅沢かも…。 (MURASE) そうそう、贅沢、贅沢。黄色い冠羽も良いけど腰の灰色も良いよね? それから、この写真逆光で輪郭が光ってるの分かる? (CHINO) 【撮影者】 N.MATSUDO 【データ】 石川県輪島市


次は、アオジ・ノジコの登場です。

(MURASE)




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