日本では、九州北部、関東西部、長野県、東北の4か所で繁殖域を広げている外来種です。 元々、あまり良いイメージは持っていませんでしたが、埼玉では見ませんでしたので「別に。」という感じでした。 時は経ち、近年では、埼玉県西南部での行く先々、家の近所でも普通に見られるようになりました。 ガビチョウについては、森林総研川上先生の記事 (森林科学2004年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsk/42/0/42_82/_pdf/-char/ja)によくまとめられています。 2020年の春、(コロナの影響で)浅羽ビオトープで結構、写真が撮れましたので紹介します。
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ガビチョウ | |||
【撮影者】 | Y. CHINO | ||
【データ】 | 2020年4月18日埼玉県坂戸市 浅羽ビオトープ | ||
Nikon D500 Nikkor VR70-300mm f/4.5-5.6G | |||
【コメント】 |
ガビチョウの英名は、Melodius laughing thrushって、「メロディアスに笑うツグミ」やばい!
この頃、盛んに囀っていて、縄張り確保の最盛期のようでした。この2羽はつがいと思われます。 もう、そいらじゅうから囀りが聞こえまして、小川沿いの藪を中心に5〜6つがいか、それ以上繁殖している感じです。 |
ガビチョウ | |||
【撮影者】 | Y. CHINO | ||
【データ】 | 2020年4月26日 同上 | ||
Nikon D500 AF Nikkor 300mm F4 ED | |||
【コメント】 |
1980年代は、あまりガビチョウには馴染みはなく、神奈川の遠いところにいるくらいのイメージで、
特に気にも留めていませんでした。
はじめは遅い感じでしたが、2000年過ぎくらいでしょうか、あっという間に埼玉まで来ました。 「ブルブルブル!」 |
ガビチョウ | |||
【撮影者】 | Y. CHINO | ||
【データ】 | 2020年4月26日 同上 | ||
【コメント】 | 外来種は、日本の生態系を壊してしまうかもしれず、一度定着してしまうと根絶はできないでしょう。 富士五湖のカナダガンは、ギリ定着が阻止されました。 ガビチョウも、(ギャーギャーうるさいヒヨドリなら多少脅かしても許す、というのは冗談としても) 地上採餌のツグミ類や藪のウグイスなどを減らしてしまうと思っていました。 しかし、鳥への影響は出てなさげです。 エサとなる小動物へは、まだ分かっていないだけかもしれませんので、安心はできませんが。 |
ガビチョウ | |||
【撮影者】 | Y. CHINO | ||
【データ】 | 2020年4月26日 同上 | ||
【コメント】 |
ガビチョウは、翼が短いので長距離は飛べないらしいです。それで、分布域がじわ〜っと広がってきているんですね。
ツグミなどと違って、足元から飛んで遠くまでいくことがなかったり、写真でもなんとなく風切り羽根が変ですよね。
あと、採餌は地上専門なので、雪が降る地方では繁殖できないらしいです。 「水を切って、羽根伸び〜!」 |
ガビチョウ | |||
【撮影者】 | Y. CHINO | ||
【データ】 | 2020年4月26日 同上 | ||
【コメント】 |
ということで、多少はガビチョウの存在を許せる気分には、なって来ています。
しかし、その囀りには、イラっとします。
秋や冬など、繁殖期以外でも囀るのと、弱い「キョロリ」はキビタキっぽいですし、たまに「ホイホイ」とも鳴きますよね?
あれはやめてほスぃ〜。
爽やかな背景で囀るガビチョウ! |
ガビチョウ | |||
【撮影者】 | Y. CHINO | ||
【データ】 | 2020年5月6日 同上 | ||
Nikon D500 Nikkor VR70-300mm f/4.5-5.6G | |||
【コメント】 |
埼玉県の県鳥シラコバト、最近減って寂しいコジュケイも、移入種だったんですものね。
現実的にガビチョウの駆除は不可能で、生態系への影響も限定的というのでしたら、もう諦めるんでしょうかね。 たのむよ、ガビチョウ! 撮るものがねぇってか? | ||