Vol.40 ヨタカとアマツバメの仲間
(ヨタカ目ヨタカ科、アマツバメ目アマツバメ科 4種)

写真リスト
アマツバメ ヒメアマツバメ ハリオアマツバメ ヨタカ
【アマツバメを撮り較べてみよう!】

アマツバメの写真を撮るのは難しい?

ヒメアマツバメは建物に営巣するので,その場所が分かれば写真には撮れるが,
飛んでるところをきれいに撮るのは難しい.

それじゃ,アマツバメは?ハリオは?

山などに登っていたりすると,上空をアマツバメが飛ぶ事があり,
「ヒュ〜」っと風切り音がするほど,近くに来ることもある.
山奥の池などへ行くと,水面で餌を取るのか水を飲むのかアマツバメを見る事がある.
そして,その中にハリオアマツバメが混ざっているので,探すと見付かる.

しかし,何れの場合も遠くてまともには撮れない.
狙って行ってもいない.
飛ぶ速度が速い(スカイフィッシュ状態).

1999年の6月,三宅島へ行った時のことであった.
私を含め,ふかがわさん,こぞのさんに I さんを加えた4人で,鳥を探していた.
昔の火口であった新澪池上空に,アマツバメを発見!
直径数百メートル,直立する壁面は数十メートル落ち込んでいる.
低部は水がなく緑が程よい背景となっていた.
そして,我々の目線の高さを
数羽のアマツバメが繰り返しぐるぐる回っていたのだ!

『チャ〜ンス!』

こんな良い場面に出くわす事はなかなか無い.
ふかがわさんと I さんは,さすが!手持ちでアマツバメの飛ぶ先を追う.
私とこぞのさんは,三脚に500mmでなんとか追い付こうとした.

そして誰かが言った.
『誰が一番良い写真が撮れるか勝負しよう!』

『ベストアマ選手権(笑)』

望むところである.
飛翔の撮影は技術を要するが,鳥の写真は一発勝負も有りである.
しかし,アマツバメの飛び方は実に見事であった!
何を思って飛んでいるのであろう?
こちらの予想と違った軌跡をたどる.

風を切る鎌形のアマツバメの翼! ウオォー!!

空を切る私のシャッター! なさけねー!!

※お世話になった島民の皆様の生活が早く元通りになることをお祈りしております.(CHINO)

●アマツバメ(Apus pacificus
  名前の通り,もっとも一般的な種類で,山地や海岸の岸壁に営巣する. 鎌形の翼と白い腰が特徴的. (CHINO)
【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1999年6月 東京都三宅島 【コメント】NikonF5 AFS300mmF2.8 テレコン使用       ベストアマはI氏でして、負けました。       で、ちょっと変わったカットを出します。

●ヒメアマツバメ(Apus affinis
  この種類だけ人工の場所に巣を作る.というか, イワツバメなどの古い巣を奪って(笑)自分の巣にしてしまう. 巣の入り口に羽毛がはみ出しているので, 見ればわかる. アマツバメより小さく,尾が短い. 実際は,近くを飛んでいるイワツバメと識別しなければならない. イワツバメは,お腹が白く翼がヒメアマツバメより短い. (CHINO)
【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 5月 東京都多摩川関戸橋 【コメント】NikonF5 Sigma70-200F2.8 2倍テレコン使用       これは狙って撮りにいったのだけど、やっぱり難しくてこんなもんです。       D1なら費用を考えずに切れるので、そのうち撮りなおしたいと思います。

●ハリオアマツバメ(Hirundapus caudacutus
  お〜,ちゃんと写ってる〜. アマツバメの中では最大で,喉と尾の下側が白いので区別できる. 私は,尾瀬の上空で見たのが最初でした. (CHINO)
【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1994年7月 北海道斜里町 NikonF3 ED400mmF3.5 【コメント】海岸沿いの林で朝に低空を数羽で飛び回ってんだけど、       まあ速いこと速いこと、であんまり撮れませんでした。

●ヨタカ(Caprimulgus indicus
  夏鳥として山地などにやってくるが見るのは難しいかも? というのも夜行性で,昼間はごらんの通り木になりすましている. 以前,富士山の5合目の奥庭に泊まった時は, 夜に飛びながら鳴いている声を聞いた事があったが, 夜なので探しても見付からなかった. 気の利いたドラマでは夜の効果音にヨタカの声 (キョキョキョキョ・・・・・というおもちゃの機関銃のような声) が使われたりするが,夏鳥なので季節に注意してみよう. (CHINO)
【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 石川県輪島市       Nikon F801 Nikkor ED500mm F4P 開放 RVP

いよいよ500種も射程距離に入ってきました.
果たして,500種に届くのか我々の写真数.
籠の鳥も入れてますからねぇ,野鳥を撮ったら差替えますので
最初は勘弁してくださいネ.

ちょっと緊張します(笑)

次回は、まとめて追加・第4弾の予定です。

お楽しみに!

(CHINO)