(チドリ目ウミスズメ科16種)
ウミスズメの仲間は小太りで翼の短い海鳥です。
海上で生活していて、水中を飛ぶように巧みに泳ぎ、魚やイカ、エビなどを食べています。 日本では7種が海岸の絶壁などで繁殖しますが、近年は漁網にからまったり、 オオセグロカモメに襲われたり、流出重油に汚染されたりして、 激減しているグループでもあります。 (FUKAGAWA) |
ハシブトウミガラス | ケイマフリ |
ウミガラスはその鳴き声からオロロンチョウとも呼ばれます。
その姿はペンギンのようで、実際近い仲間です。 北海道の手売島はかつては大繁殖地として有名でしたが、激減して今では小数が繁殖するだけになってしまいました。 それでも冬になれば北方で繁殖したウミガラス達が南下して来て北日本の海上で見ることができます。 そしてその群れには日本では繁殖していないハシブトウミガラスを見ることもあります。 (FUKAGAWA) |
● ハシブトウミガラス( Uria lomvia )
ハシブトウミガラスはウミガラスと良く似ています。
特にこの個体は特徴が中間的で迷いました。結局クチバシが太いのでハシブトウミガラスだと思っています。
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「ナマチュー」 むかしむかし中学生の鳥仲間が連れ立って金華山へ行きました。その航路では初めてケイマフリを見ました。 その船には親切な大学生が乗っていて 「君たち、あれはウミガラスだよ」 と教えてくれたのでした。 しかし彼らは 「いいえ、ケイマフリでした」 と譲りません。 そのうえ金華山ではオオワシを見つけて、遅れて来て見損なった大学生に自慢しました。 後日、現像した写真にはケイマフリが写っていました。件の大学生を散々けなしたことは言うまでもありません。 こういう生意気な中学生をこの業界ではナマチューと呼びますが、電気系ポケモンの一種ではありません。 (FUKAGAWA) |
● ケイマフリ ( Cepphus carbo )
アイヌ語で赤足の意味で、
「美しい嘴という意味のエトピリカ」と共にやまとことばじゃない和名です。
実際、繁殖期に崖にとまるケイマフリは赤い足がとてもきれいです。
鳴き声もチチチとかわいいです。
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次は、 小型のウミスズメの仲間 です。