Vol.46  ムシクイの仲間
(スズメ目ウグイス科メボソムシクイ属13種 アメリカムシクイ科1種)

写真リスト センダイムシクイ メボソムシクイ エゾムシクイ

  ムシクイの仲間は, ウグイス科の小型のグループで,体に似合わず大きな声でさえずります. 姿が互いに似ていて見分けるのが難しく, 珍鳥も多いことからベテラン・ウォッチャー好みの仲間です.

  今回は,500種に行きそうなので気合を入れて絵を描いてみました.
  まず,夏鳥で繁殖地に行けば見られるの次の4種です.

センダイムシクイ
低山にいるので最も容易に見られます. さえずりは「チヨチヨ・ビィ〜」. 頭の中心に白っぽい線(頭央線)が目印.
メボソムシクイ
ちょっと山に入ればいます. さえずりは「シュリ・シュリ・シュリ〜」.
エゾムシクイ
少し高い山にいかないと。 さえずりは「ヒィッ・ツイッ・キィ〜」. 「ピッ」という大きな声も良く出します.
イイジマムシクイ
三宅か八丈に行けば見られるでしょう. さえずりは「チュル・チュル・チュル」. 姿はセンダイムシクイに似ています.


  次は,珍しいムシクイです. どちらも小さくて動きが早いので写真撮影も難しいです.

キマユムシクイ
離島に渡りの時期に行けば見れるかも. 全体的に黄色味があり,翼に2本の線,頭にも薄い頭央線があります.
カラフトムシクイ
キマユより稀で、けっこう葉っぱの下に潜ります. 頭央線と翼の線はキマユよりはっきりしています.


  ムジセッカはあまり聞かない名前です. セッカと付きますがれっきとしたムシクイの仲間です. 他と違うのはお腹が茶色いこと.

ムジセッカ
離島に渡りの時期に行けば見れるかもしれないが 潜ってしまうので撮影は困難.
カラフトムジセッカ
ムジセッカより少なく、もっと潜ります. ムジセッカより一回り大きい.


  ここから下は,更に珍しい種類になります. 10年前の図鑑には載っていないものばかり. 以前は海外の図鑑を取り寄せて勉強する必要がありました.


キタヤナギムシクイ
かなり稀なうえに、動きも速い.

モリムシクイ
とっても稀だが、動きは普通.

チフチャフ
非常に稀で動きも速い.

ヤナギムシクイ
フタオビヤナギムシクイは亜種かな?ともかく稀.

コノドジロムシクイ
 稀なんだけどこれから記録は増えるかも.

キバラムシクイ
 日本での記録は2回かな.


  NJの野鳥シリーズで紹介しましたが, アメリカムシクイ科はウグイス科と別の科になります. 今回は仲間分けの都合上,ムシクイの仲間と一緒にしました. が,写真は残念ながらありません.

ウイルソンアメリカムシクイ
いままでに1回しか記録がありません.
全身が黄色く,頭のてっぺんに黒い斑点があります.


【難易度】
 今回は更に,スタッフ内でのアンケートを元に, 観察(見るだけ)と写真撮影(ちらっとでも写ってればOK)の難易度を出してみました. 10点満点で星の数が多いほど難易度が高くなります.


●センダイムシクイ (Phylloscopus coronatus


観察難易度:
撮影難易度:
【撮影者】 M. FUKAGAWA
【データ】 2002年5月 石川県輪島市
Nikon D1H Nikkor AFS500mm F4 1.4倍テレコン使用
【コメント】 緑が鮮やかなムシクイです。やはり緑色の環境が好きなのか緑の下草には止りますが、直接地面に降りることはないようです。

【撮影者】 M. FUKAGAWA
【データ】 2001年5月 石川県輪島市
Nikon D1 Nikkor AFS500mm F4
【コメント】 ムシクイの仲間で最も見やすいですが, 枝先をちょろちょろ動いて餌を探すので 双眼鏡でしっかり観察するのは初心者には難しいかもしれません. 夏鳥のムシクイはさえずりで判断するのが一番. センダイムシクイは「チヨチヨ・ビィ〜」とさえずりますが, 「ショウチュウ一杯・グイィ〜」とも言われます. さえずりを人の言葉におきかえることを「聞きなし」と言います.(CHINO)

●メボソムシクイ (Phylloscopus borealis


観察難易度:★★
撮影難易度:
【撮影者】 M. FURUSE
【データ】 1994年5月6日 石川県輪島市
Nikon F801S Nikkor ED500mm F4P RDPII
【コメント】 ムシクイが虫食ってるところ。通常はもっと小さいものを食べているので、捕食シーンを撮る機会はなかなかありません。これは飛んできたのを首だけ動かして捕まえました。ファインダー覗きながら、ちょっと感動。

【撮影者】 M. FUKAGAWA
【データ】 2001年10月 石川県輪島市
Nikon D1H Nikkor AFS500mm F4
【コメント】   渡りの季節には平地にも現れます。亜種や年齢の違いもあるのでしょうが、 翼帯や体色にはけっこうバリエーションがあります。(FUKAGAWA)
  実は,メンバー内のアンケート結果では全員がメボソムシクイを見ており, 最も観察難易度が低い結果になってしまいました. 高地へ行きさえすれば,メボソムシクイの方が見やすいともいえます.(CHINO)

●エゾムシクイ (Phylloscopus tenellipes


観察難易度:★★
撮影難易度:
【撮影者】 M. FUKAGAWA
【データ】 2001年5月 石川県輪島市
Nikon D1 Nikkor AFS500mm F4
【コメント】 ムジセッカなど地上性ムシクイは体が茶色く、樹上性は緑色の傾向があります。エゾムシクイは茶色いですが、夏羽は緑っぽくなります。この鳥は夏は樹上にいますが、どうも冬は地上にもいるらしいです。渡りの季節にも下草にいることが良くあって、これを渡りで疲れてヘロヘロなんだと言う人がいますが、単なる習性じゃないでしょうか?

【撮影者】 M. FUKAGAWA
【データ】 2003年5月 石川県輪島市
Nikon D1H Nikkor AFS500mm F4
【コメント】   渡りのときに良く地面の上で見かけます。足が肌色なのもポイントです。 ピッと言う地鳴きもね。(FUKAGAWA)
  エゾムシクイは頭と背中の色調が違って見えるとされています. 確かに,頭の方が灰色っぽく写ってますね. でも,他のムシクイ(写真を見ても分かりますが)でも違って見えることもあります. 要するに,エゾムシクイは違いが大きいと言う事です. 光の加減などでも変わってくるので,それらを瞬時に見分けるのには経験がものをいいます.(CHINO)


次は、ムジセッカが登場します!(CHINO)