Vol.9 ツルの仲間
(ツル目ツル科7種)


鶴といったら、何といっても丹頂だ。 タンチョウと書かずに丹頂と書こう。
渋いから・・・。
丹頂には、実は恨みがある。

私は埼玉で産まれ、埼玉で少年時代を過ごし、 埼玉で青春時代を過ごし、埼玉で適当な大きさになるまで育ったので、 鳥好きといえども丹頂などは見たことが無かったのだ。 そう、埼玉には丹頂がいないのである。 丹頂が住むその場所は…北海道!なのだ。

私が初めて行った北海道は、バナナで釘が打てるほど寒い冬の北海道だった。
寒さと闘いながら毎日バードウォッチングを続ける私は夢を見ていた。

今回の旅でいつか出会えるはずの…
見渡すばかりの雪原の中で美しく舞い踊っている丹頂を!

しかし私たちの旅のコースは、彼らの越冬地から大きく外れていた。

今回は、丹頂は見ることが出来ないかもしれない・・・

そんな不安が私の胸中に高まってきた旅の最終日、何と彼(彼女?)は霧多布に渡る橋の欄干の下に居るではありませんか!
しかし、彼(彼女?)がいる場所は、海からの漂着物がいっぱいで、ちょっと汚いところだったのです。
そうなのでした。私が想像していた丹頂からは程遠い姿なのでした。

「丹頂だって生活があるんですもの、いつもきれいな姿ばかりを見せるてわけにも行かないのさ」

と考えようったって、夢が、ああ・・私の夢が・・・、崩れていく・・・。
丹頂は、暖かくなる頃に繁殖地を探すらしく、ここも新居の候補だったんでしょうか。

新居探しには、私も苦労しました。今では丹頂の心の苦悩も分かるような気がします。
でも、初めての出会いは、もっと美しいものにしたかった。
そんな丹頂との思い出、さわやかな冬の日。

(TAKAHASHI)


●タンチョウ (Grus japonensis

このページ全てがタンチョウです。
こころゆくまでその姿を堪能して下さい。


【撮影者】 N.MATSUDO 【コメント】で、これが、たかはしくんが憧れていた雪原の中で 美しく舞っているタンチョウの姿です。       う〜ん。きれいですねえ。ねえ、たかはしくん。(MURASE)


【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 1996年12月30日 北海道阿寒郡阿寒町       Nikon F801S Nikkor ED500mm F4P 開放 1/250 RVP 【コメント】冬の北海道は、バナナが凍るかどうかはあれですが、確かに寒いです。       寒さのためカメラが動かなくなります。そのため、タンチョウを       撮影する人はみんな、自分の帽子やマフラーでカメラを暖めながら       写真を撮ります。(MURASE)


次は、 ナベヅル・マナヅルです。

(MURASE)