Vol.37 ジョウビタキやサバクヒタキの仲間
(スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科 ジョウビタキ属、サバクヒタキ属など8種)

写真リスト
ジョウビタキ シロビタイジョウビタキ
バードウォッチャー列伝その4
【サセさん】

ベテラン・ウォッチャーになればなるほど、 忘れてしまうことがある。
(忘れていないということは、ベテランではないということか(笑))

それは何か?

”鳥の名前を覚えるのは難しい”ということである!

 『うそ〜、なんで覚えられないの?』(ベテラン・ウォッチャー)
 『なんで覚えられるの?』(一般人・初心者)

両者の常識は、同じではないのだ。

日本の野鳥は大体500〜600種類。
丸暗記というわけではないが、
ベテラン・ウォッチャーなら、全種名前と姿が一致しているものである。

しかし、初心者ウォッチャーにとって、
鳥の名前を覚えることは本当に大変なのだ。

それで、名前を覚えるために初心者が良くやることがある。
写真図鑑などを使って、名前のところを隠して
その鳥の名前を当てるのである。
一人でやるよりは、仲間どうしでやるほうが楽しいし、学習効果も高い!

そして、どんな鳥でも即座に答えてしまうという、
伝説の大先輩がいた。
その名をサセさんという。

 私:『サセさん、これは?』
 サ:『そんなの簡単だよ!ジョウビタキ!!』

 私:『じゃぁ、これは?』
 サ:『サバクヒタキ!』

 私:『サセさん、凄いですね!』
 サ:『当たり前だよ!!』

 私:『完璧に覚えてますね!
   じゃぁ、今度はこっちの図鑑でやってみましょう!』

 サ:『...だめだめ。おれ、忙しいから...またね...』

サセさんは、鳥を図鑑のページと場所で覚えていたのだった(笑)
こういうウォッチャーを
ペーパー・ウォッチャーとでも言うべきか?
同じ図鑑ばかり使って覚えるは、問題がありそうである。

(CHINO)

●ジョウビタキ(Phoenicurus auroreus
  初心者の時、見て嬉しい鳥でした。普通に見られる鳥の中では、かなりきれいな部類に入る鳥ですよね。 私の家の付近(埼玉)では毎年11月の頭頃に渡って来て、盛んに「ヒッ、ヒッ」っと鳴いています。 庭先に縄張りを作って冬中いますので、親近感が沸いてきますね。 この写真はかなり以前に撮ったものなので、ピントが甘いです(笑) (CHINO)
【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 1991年 12月 群馬県渡良瀬遊水池       Canon T70 Canon FD300mm F4 開放 エクタクローム

●シロビタイジョウビタキ(Phoenicurus phoenicurus
  出ましたね。これ、日本初記録ですか?この名前がクセモノで、シロビタイって、 普通のジョウビタキも額が白いため、名前にとらわれて、普通のジョウビタキを見て「シロビタイ」 って思ってしまう人がたまにいるみたいです(笑)って私もだったりして。
  ポイントは、背中の白斑が無い事です。 上の写真とおんなじポーズしてるので比べればよ〜くわかりますね! (CHINO)
【撮影者】 N.MATSUDO 【データ】 1998年 11月2日 石川県輪島市       PENTAX Z-1P smcPENTAX67M*6.7/800ED

次は、ノビタキサバクヒタキが登場します。

(CHINO)