Vol.34 イソヒヨドリと夏のツグミの仲間
(スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科 イソヒヨドリ属、ジツグミ属など10種)

写真リスト
イソヒヨドリ ヒメイソヒヨ マミジロ クロツグミ


「メモリアル・カウント」

自分の確認した野鳥のリストをライフリストと呼ぶ。
いつの頃からだろうか...?

鳥を始めて半年くらいたつと100種くらいは簡単に見ることが出来る。
一覧表にチェックを入れていくのが楽しくなってくる時期だ。
150種くらいは、もう、あっという間に過ぎ、
200種にもなると、周りに言いふらしたりしたくなる。

特に初めて夏鳥を見に行った時などは、
夜明けとともに一斉に始まるその美しいさえずりと種類の多さに感動するだろう。
中でもアカハラクロツグミマミジロのさえずりは印象的だ。

そして、その記念すべきカウントを自分の好きな鳥で飾りたいなどと
ずいぶん贅沢なことをいうヤツも出てくる。

我々の仲間内では、一つの”掟”とも言うべき、不文律が存在する!
それは、200,300,400...といった

”メモリアル・カウントを達成した時は、
            同行者に何かおごらなければならない”

  というものである。

ケチな人は一人でこっそり出かけたりするが、
その反対に、
気前の良い人は、わざわざ人を集めて皆にご馳走してくれたリする人もいる。

そう、このように多くの種類を見るには、
鳥情報を交換したり、広い場所で一緒に探したりと
仲間同士の協力が重要になってくるからだ。

メモリアル・カウントを達成したら、
日頃の感謝を込めて、お返しをするというのは当然なのかもしれない。

 『いや、違う』という人もいるだろう。

一人で、たくさん見て自慢していると、
 『あいつは、生意気なので情報教えるのやめとこう』
  ってなるかもしれない。
急に、情報が回って来なくなったら、要注意だ!

そう言えば、某Mさんは、400種記念
”ソリハシセイタカシギ”のテレホンカードを作って配っていた。
しかも、”未確認リスト”と一緒に!

この手は使えると皆思ったが、
せっかくの400種記念のテレフォンカードを使ったものはいなかっただろう。
私もまだ、大事に持っている。

さて、あなたのメモリアル・カウントは何でした?

(CHINO)


●イソヒヨドリ(Monticola solitarius
 この鳥は変な鳥ですよね?ツグミに近い種類なのに海岸の岩場とかにいて、 海鳥などを見ている時などに突然目の前を横切ったりして、初心者泣かせの鳥です。
 しかも色が派手で、さえずりも複雑系のツグミ系なので慣れないと何だか分かりません。
 留鳥として一年中海岸付近のエリアにいます。 (CHINO)
【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 Nikon F801 Nikkor ED500mm F4P 開放 RVP


●ヒメイソヒヨ(Monticola gularis
 めったに見ることのできない珍鳥。 オスでは、翼に白斑があり、コシジロイソヒヨドリと区別出来ます。 右の写真になんとか写ってますね(笑) (CHINO)
【撮影者】 Y.KUBOTA


●マミジロ(Turdus sibiricus
 まっ黒くろい体に白いマユが特徴。夏鳥として日本へ渡ってきますが、アカハラやクロツグミなどより少ないかも。 さえずりは「キョロツィリ〜」。(CHINO)
【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 Nikon F801 Nikkor ED500mm F4P 開放 RVP


●クロツグミ(Turdus cardis
 黒い上半身に黄色いクチバシとアイリングがきれいなツグミで、 夏鳥としてやって来て、美しいさえずりを聞かせてくれます。 (CHINO)
【撮影者】 N.MATSUDO 【データ】PENTAX Z-1P smcPENTAX67M*6.7/800ED


次は、アカハラが登場します。

(CHINO)