「編集者K氏のもくろみ」(年賀状シリーズその1)
年も押し迫った、ある日。
その日は、鳥仲間を呼び、ホームパーティーを開いていた。
「もうすぐ、年賀状だね〜。」
「今年、あんまりいいのないんだよな〜。」
「どこどこで撮ったやつ、あいつと重なっちゃうかなぁ?」
鳥仲間で、写真を撮る人は、毎年、鳥の写真を年賀状にしている。
昨年一年のうちでイッチャン良く撮れてる写真を使うので、
いわば、一年の鳥見の成果を発表するようなものである。
作者それぞれにこだわりがあるらしく、
「いつもゲージツ路線」とか、「いつも小鳥」というヒトもいるが、
大体は、「こんな珍鳥みたぜい〜」という写真が多い。
(もうそんな時期ね〜)と思いながら、
私は、一年前にもらったK氏の年賀状を思い出した。
そこに写っている鳥は「すずめ」だったのである。
(数ある野鳥の中から、よりによって、・・・すずめ?)
そう思った私は、率直にK氏に尋ねた。
すると彼は、言った。
「それみればさー、鳥仲間が、
ああ、やつは何処にも鳥見に行けなかったのか〜。
かわいそうだから、今度珍しいのが出たら、誘ってやろう・・・。
って思わない?それを狙ったの。」
私は笑いそうになったが、まわりはナゼか妙に感心していた。
「ナールホドー・・・。」
さて、年が明け、いつものように、鳥仲間からも年賀状が届いた。
彼らの年賀状を何枚か見ているうちに、私は思った。
(はて、気のせいだろうか・・・?今年は例年より普通種が多いような・・・。)
(SIMIZU)
まずは、ハタオリドリ科の3種を紹介します。
彼らは、イネなどの種を主食にしているので、稲作・麦作地帯に分布し、
人間の生活と関わりの深い存在になっています。(SIMIZU)
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