シギやチドリの仲間(4) シギ・チ第4弾は、シギ科のチドリ目シギ科タシギ属など5属を紹介します。 ◎チドリ目
■シギ科16種


 今回紹介するのは、シギ科のなかでも比較的大きい属ばかりで、
オグロシギ属ダイシャクシギ属ヤマシギ属タシギ属コシギ属の仲間です。

 今回の第4弾でシギ・チ特集はおしまいですが、500種掲載を目指す野鳥の杜はまだまだ続きます。
さて、どんなシギが登場するんでしょうか?

 それでは、お決まりの「野鳥バカ話百連発」から、お楽しみ下さい。

バードウォッチャー列伝その3
【Oカワラ君】

バードウオッチングには、やっぱり車が便利だ。 特に、広大な湿地や干潟などに行く時には、 駅やバス停から歩くのはちとキビシイ。

高校時代からの友人4人で渡良瀬に行った時のことだった。
とある土手の上に車を止めて、 4人で鳥を探した。 そして、車に戻った。

 『おい、カギかかってんぞ!』最初に車に戻っただれかが言った。
 『なんでかかってんの?』私の車である。かけた覚えは無い!

 『えぇ〜、降りる時カギかけといたよ!』(きっぱり)
 『な〜にぃぃぃぃ〜!!』(まじかよ!)

後部座席に乗った二人が、それぞれ降りた左右のドアを、 (親切に!)ロックしておいてくれたのだ! 念のため書いておくが、車のドアはロックして、 ドアノブを引いたまま閉めればしっかり施錠可能なシステムになっている。
私は、閉じ込みしないように、 常日頃からキーを使ってロックしていたのにぃ...(T_T)

 『おい!カギぃ〜、中だゾ!』b(^_^メ)
 『なんで抜いておかなかったんだよ〜?』
 『だって、ちょっと降りて見るだけじゃんかぁ〜!!こんなとこ、他に人いないじゃん!!!』

そうなのだ。とっても広い葦原の真ん中なのだ。ドロボーがいるなら呼んでこいっつーの!

 『ちのくん、JAF入ってる?』 友人3人のうちの最もキケンな男 Oカワラ君が言った!

 『こないださぁ、北海道の山の中でやっっちゃってさぁ、
  JAF呼んで開けてもらったんだけど、JAF入ってたから助かったよ。』

当時Oカワラ君は、北海道在住のワイルドなヤツだった。

  『入ってないと呼んだらすごいお金取られるぞ!』
(こんなとこでどうやって呼ぶんじゃ?当時、携帯電話ナシ)

そして、Oカワラ君は言った!

 『JAF呼ぶより、ガラス1枚割った方が安いから...』(突きのポーズとってるよ...おい。)

 『だめだ、石探してくる...』(探しに行っちゃったよ〜)

彼の行動力を熟知している私は、本当にガラスを割られると覚悟した。

しかし、なんとかOカワラ君をなだめすかし、かなりの困難の末、カギを開けることに成功した!
(※車ドロボーに見られるといけないので非公開)

そうそう、あの時は何を見に行ったんだっけ?

(CHINO)


シギチ(4)−1ページ 写真リスト オグロシギ オオソリハシシギ ヤマシギ アオシギ


●オグロシギ (Limosa limosa

オグロシギ属は、この種と下のオオソリハシシギの2種。 春の渡りの後半にはきれいな夏羽が見られます。 オオソリハシシギよりも模様がはっきりしている印象があります。  (CHINO)

 体長は38.5cm。旅鳥。通称「オグロ」。

写真/夏羽

【撮影者】 A.FUJITA 【データ】 1990年 5月 4日 長崎県対馬上県町佐護       Nikon FA Nikkor ED600mm F5.6 オート KR


●オオソリハシシギ (Limosa lapponica

このシギは何故か警戒心の無い個体が多い感じがします。 そういう個体に会えると、じっくり写真撮らせてもらえます。 上のオグロシギとは、くちばしがちょっと上に反っているので区別できます。(CHINO)

 体長は41cm。旅鳥。通称「オオソリ」。

写真/幼羽 

【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 1993年9月15日 千葉県銚子市黒生港       Nikon F801 Nikkor ED500mm F4P 開放 RVP


●ヤマシギ (Scolopax rusticola

 今回は、アマミヤマシギの写真が入手できず! ヤマシギ属はこれだけです。冬に平地の森などを歩いていると、足元の草むらから飛び立つのが見られますが、 こちらから先に見つけるのは難しいです。(CHINO)

 体長は34cm。冬鳥。

写真

【撮影者】 N.MATSUDO


●アオシギ (Gallinago solitaria

 冬に山地などに渡ってくるが、数がすくないので見にくいです。 関東では日光に見に行く人が多いかも。 雪が降る場所だったりして、4WD持ってる人じゃないとなかなか行けません。 この写真は富山です。(CHINO)

体長30cm。冬鳥。

写真

【撮影者】 A.FUJITA 【データ】 1998年12月27日 富山島利賀村       Nikon F4 Nikkor ED600mm F5.6       オート1/3 RDPII


《1ページ目編集後記》 シギチ第1弾から1年が経ってしまいました!そんなになるかっ?て感じですが、 その間にも「野鳥の杜」のファンになってくれた人も多くなったみたいで、嬉しい限りです。今回はシギのGIFアニメが作れなかったのが非常に残念。 年度末〜年度始めは、やっぱり忙しいっすね。(CHINO)