Vol.8 カモメの仲間
(チドリ目トウゾクカモメ科4種、カモメ科カモメ属など約20種)


カモメの仲間は、チドリ目に分類される鳥類のグループの一員です。

チドリ目は、カモメ亜目、チドリ亜目、ウミスズメ亜目から構成されており、

このうちカモメ亜目は、トウゾクカモメ類、カモメ類、

アジサシ類に分類されています。

今回は、日本で見られるトウゾクカモメ類とカモメ類の紹介です。

(KOZONO)


トウゾクカモメの仲間

写真リスト
オオトウゾクカモメ トウゾクカモメ クロトウゾクカモメ


トウゾクカモメは、漢字で書くと「盗賊鴎」です。
鴎という名のイメージ通り、海鳥です。
そして「盗賊」です。

ほかの海鳥を空中で追いかけ回し、くちばしでつつき、翼でたたいて、
胃の内容物を吐き戻させ、それを横取りして生活しています。
同じような方法で食べ物を得ている鳥に
ペリカン目のグンカンドリ(軍艦鳥)があります。

トウゾクカモメ類には、
北極圏で繁殖するトウゾク〜・クロトウゾク〜・シロハラトウゾク〜と、
南極圏と北大西洋で繁殖するオオトウゾク〜がいます。
オオトウゾク〜をさらに数種に分類する説もあります)。
日本国内で4種すべて見ることができます。さすが島国。

どの種も基本的に海で暮らしているので、
主な出会いのチャンスは航路での鳥見です。
ただし海が荒れると沿岸でも見ることがあり、
台風などの荒天の後には、かなり内陸部の方まで
飛ばされてくることもあります。
どうせ海鳥だから内陸で見れっこないと考えるのは早計。

酔ってゲロってるあなた(乗り物酔い? 酒?)、
背中にトウゾクがとまってますぜ。
(いかん、ゲロ専のHPだと思われてしまう。)

(KOZONO)


●オオトウゾクカモメ (Catharacta maccormicki

 前に三宅島に行った時、帰りの航路で見ました。
はじめての航路にもかかわらず、フェリーは大揺れで。
船酔いで完全にダウンして、甲板にひっくり返っている時、 「オオトウゾクだ!」「羽根の白班を見とけ!」と言われて 白斑だけはしっかり見ました。
おぉ!あの時のと同じだ!(<ほんとか?)
(CHINO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1994年7月22日 釧路東京航路       Nikon F3 Nikkor ED400mm F3.5 RVP 【コメント】ひどい写真で恥ずかしいですが、シャッターチャンスが少ないもので(^_^;)


●トウゾクカモメ (Stercorarius pomarinus

 この写真ではよくわかりませんが、しっぽの先がねじれてスプーンみたいになってます。
しっぽの形を見ることがこの仲間を見分けるときのポイント。
と、思ってたら、こないだしっぽの短い若鳥が飛んでてあわててしまいました。
識別ポイントは、一個だけじゃなくて総合的に頭に入れるべし。 (KOZONO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1994年10月9日 苫小牧大洗航路       Nikon ED400mm F3.5 RDPII 【コメント】大型フェリーからは鳥までの距離が遠くてなかなか大きくは撮れません。       最近は三脚を立てて800mmを使う人もいますが、       いい場所は少ないのに、じゃまで迷惑に思うこともあります。       しかし海鳥は一瞬しか観察できないので、写真は大変役にたちます。


●クロトウゾクカモメ(Stercorarius parasiticus

 トウゾクカモメを見るときは、たいてい海の上を飛んでいます。
地面に降りているところは見たことがありません。
私にとっては、空飛ぶ海賊ってとこかな。 (KOZONO)

えっ?トウゾクカモメって地上に降りたの見れるんですか?(CHINO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1991年11月4日 茨城県波崎       Nikon ED800mm F5.6 RVP 【コメント】11月3日はバードソンのサポートで撮れず、翌日に撮影できました。


次は、カモメの仲間です。

(KOZONO)