Vol.47 カラスの仲間
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カケス | オナガ | カササギ | ホシガラス | コクマルガラス |
ついに仲間シリーズ最終回となりました。
カラスの仲間は、日本の図鑑では決まって最後のページになっています。 初心者の頃は、白黒ページになったようでつまらなくて 解説などはあまり熱心に読んだ記憶がありません(笑) 実際、あまり読む必要がありません。 広い意味のカラスの仲間というと、カラス科を指し、 この中には、カケス、オナガ、カササギ、ホシガラスもいますが、 これらは他に似た種類が無く、すぐに覚えられます。 そして、クチバシの細いハシボソガラスと クチバシの太いハシブトガラスを覚えておけば事足りてしまいます。 そして多くのウォッチャーがまじめにカラスの解説を勉強するのは、 九州の出水にツルを見に行く時でしょうか。 ここには、ミヤマガラスと コクマルガラスが毎年越冬のためにやってきます。 メインの目的はツルですが、初心者にとってはツルの次に見ておかなければならないでしょう。 |
●カケス (Garrulus glandarius) カラスの仲間のトップバッターはカケスです。 私の世代ですと、おしゃべりカケスのサミーとして記憶に残っていますが、 家の近所(埼玉)では見られなかったのでぜんぜん身近な鳥ではありませんでした。 バードウォッチングをするようになり、「ジャ〜〜」という大きな声を 覚えますと、冬場や渡りの時期など大きな森のある公園などで見つけられます。 先日昭和記念公園(東京都)でも何羽かいました。 カラス科なのに水色の羽がきれいです。 警戒心が強いので写真に撮るのは結構難しいです。 (CHINO)
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●オナガ (Cyanopica cyana) このオナガも水色の羽が意外にきれいで、 突然目の前に姿を現すとビックリします。 人家の近くの森にいて、群れで移動します。 個人的には夕方見かけることが多いのですが、皆さんはいかがでしょうか? (CHINO)
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●カササギ (Pica pica) 佐賀県から北九州地方にいます。 私は鳥栖の駅前ではじめてカササギを見ました。 2003年は佐賀県が流行りましたね。 あの歌を聴きながらカササギを思い浮かべたら一人前です(笑) カササギは、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち込んだ(取り寄せた?)と 言われています。 分布はヨーロッパから北アフリカ、アジア、北米まで広範囲で、 日本に居ない方が不思議という感じなのですが。 九州から分布が広がらないので、人為的に持ち込まれたと考えるのが筋でしょう。 生態的にはオナガと似ており、棲み分けをしているのかとも思いましたが オナガは西日本にはいないんですね。彼らの分布には何か秘密がありそうです。 学名がピカピカというのも怪しいです。 (CHINO)
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●ホシガラス (Nucifraga caryocatactes) 亜高山にいる小型のカラスですが、 大きさは34cmなのでキジバトと同じくらいです。 全身に白い点があり一発で暗記できるでしょう。 関東では富士山の5合目に行けば見られます。 (CHINO)
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●コクマルガラス (Corvus dauuricus) 全身まっくろのカラスタイプの中では最小で、 ホシガラスよりも一回り小さいです。 中国〜モンゴル〜ロシアにかけてのアジアで繁殖し、 冬は一部が日本の九州地方にやってきます。 普通はミヤマガラスの群れの中に混ざっていますので、 ミヤマガラスの群れを探すところから始めましょう。 (CHINO)
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●コクマルガラス (Corvus dauuricus) コクマルガラスには、実はこのような白黒タイプがいるのです。 真っ黒では興味が沸かないとか、探すのが面倒だと言う人には良いかもしれません。 が、こちらの方が数が少なく見られましたらラッキーです。 (CHINO)
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次にも、珍しいカラスの仲間が登場します。 (CHINO)